その髪の長い女性は涙をホロホロと流しながら、息子を救い出してくださいと私に懇願してきました。
緊急を争う事態に充分な準備もできず、日が暮れるのも待たずにその組織に進入したことを言い訳にすることは出来ませんが、あと一歩のところでその組織の兵隊の銃らしきものが放つレイザー光線に胸を貫かれてしまいました。
それでも瀕死の思いで囚われた子を奪還し、女性の下に送り届け、いよいよ私も力尽きる時が来たかと思ったのですが、、、
レイザーに貫かれた胸に手をやると、なんと血も出ていないし痛みも無い。
足が若干臭く、Tゾーンが油っぽいといった症状は有りましたが、どうやら無事のようです。
なぜ?
その時、思い出したのです。
胸ポケットにiphoneを入れたままであったことを。
ありがとうiphone。
君が私の身代わりになってくれたことで、無事に今日を生きながらえることができました。
まぁ、落としちまったわけですが、どうしたものやら。