数年前まで販売の仕事をしていたのですが、その店のトイレで透明人間と思われる方とニアミスがありました。
閉店作業を済ませ、日付も変わろうかという時間に施錠チェックを兼ねてトイレに入ったときのことです。
そのトイレは小便器が3つ並んでいるのですが、1番手前で用を足していたところ、1番奥の便器がいきなり水を流したのです。
”
うおっ!なんだ!!”とパニクっていると、まもなく2番目の便器からも水が・・・
”
何かが近づいてくる!!”
言いようも無い恐怖がケロを襲います。が、逃げることは出来ません。取り込み中ですから。
無事用を足し、何とか気持ちを落ち着かせ、手を洗いながら頭の中で状況を整理してケロが導き出した結論は、
1番奥の便器で透明人間がこっそり用を足していた。
”
ふーっ、やれやれ”と便器から離れたところでケロを発見。ここで1番奥の便器から水が流れる。
透明人間がケロの存在にびっくりして思わず足を止めたのが、2番目の便器の前。便器のセンサーが反応し、水が流れる。
夜中、1人暗いトイレの中でパニックに陥るケロ。
透明人間は、ケロが取り込み中で動けないのをいいことに手も洗わずにトイレを出る。
逃亡成功!
びっくりしても声をださないのはさすが透明人間ですが、赤外線のセンサーには反応してしまうようです。手を洗わずにトイレを出たのも不潔です。
それ以来、透明人間との接触は無かったのですが、つい最近オープンしたてのスーパーのトイレで、ついに透明人間の正体を突き止めることが出来ました。
その真新しい便器には、”
ご利用にならない時も、洗浄のため水が流れることがあります”といった内容のシールが貼ってありました。
タイミングが良かっただけだったのですね・・・
しっかし、本当にあの時は怖かったです。