数年前まではミネラルウォーターなる物がスーパーのジュースコーナーを押しのけてはびこるなんて思いもしませんでしたが、香料を使ったり、炭酸物の種類を拡大させたり、水道水を商品化したりするなど、努力の甲斐があって立派な商売になっているようです。
が、変な飲み物を探している私にとって水は水でしかなく、変な水なんて売っているはずもないだろうにこの売り場の広がりは、わたくしめの大好きなB級ドリンクが陳列される余地を奪ってしまっているワケでありまして、これは由々しき事態です。
状況を把握せねばなりません。
スーパーで売り場をのぞいて見るとどうやら外国モノは洒落たデザインが多く国産モノはその勢力に押されている感じでありまして、国内メーカーはおそらくこのことに関して危惧を抱いているのではないかと思わせるに足る売り場でした。
サントリーのウーロン茶が大昔に火をつけたお茶市場の花形、緑茶部門でトップを走る伊藤園もそう考えているようで、混戦が続いている(であろう)この分野でトップを狙うべく画期的な商品を投入してきました。
海外モノには絶対まねのできないと思われる斬新な視点から生み出されたこの商品
あたたかい天然水です。
”ねぇ、開発室長!これってお湯じゃないんですか!?”
”いーえ、あたたかい水です!”
”商品名を見ればお分かりだと思います、くだらない質問はしないで下さい。他に質問は?”
という会話が会議の質疑応答で交わされたのかは謎ですが、世の中の95%くらいの人はそう思うのではないでしょうか?
味はですね・・・今皆さんが想像していただいたその通りでございます。間違いありません。
エビアン、コントレックスに続く大ヒットとなるか?
ステージは違っても変な商品企画に間違いは無いのでこっそり応援しながらコトの成り行きを見守ろうと思います。